悪臭防止法で定められている『におい』の測定方法には、分析機器による機器測定法と、人の嗅覚を用いる嗅覚測定法の2通りあります。
臭気判定士とは、嗅覚測定法を適切にかつ、精度良く安全に行えると認められた者に与えられる、国家資格です。
臭気判定士の資格を得るには、臭気判定士試験(筆記)と嗅覚検査(実技)があります。
●臭気判定士試験の出題範囲は
①嗅覚測定法に関する知識
②人の嗅覚生理に関する知識
③悪臭防止行政における臭気対策に関する知識
④測定結果のまとめに必要な統計学
⑤臭気指数等の算出に関する知識
と幅広い知識が要求されます。
●嗅覚検査(実技)は
5種類の基準臭を用いて、嗅覚が正常であるか、
検査を行います。
これらの専門知識を習得し、適正に嗅覚測定法を行う臭気判定士は、
ひと言で表現すると『におい』についての専門家と言えます。